観たり聴いたり

浮いたり沈んだり

台湾に興味がある人もそうでない人も

今まで台北に二度旅行している。はじめは一昨年に一人で、十ヶ月後に家族を連れて。

日本占領時の台南で生まれ育った日本人が親戚にいたので、もともと台南台北問わず台湾に興味はあり、いつか行かないと、とは思っていた。でも実際訪れてこんなに自分にしっくりくる街だと思っていなかった。今も興味は衰えないし、半年に一度くらいは行きたいと思っている。

はじめて台湾に行こうと決めて、情報収集の過程で見つけたのがこのブログ

ameblo.jp

汀羅さんという日本人女性が書いている。汀羅さんは日本企業でお勤めののち、台北の大学に留学して語学を学び、その後台北に滞在されている方。リンクを飛べばわかるように、文章に独特の勢いがあって引き込まれる。今はアメブロを離れこちらのサイト taylor-blogg で引き続き更新されている。

私が初めてこのブログを見つけたのは、ブログランキングの台湾カテゴリ。おいしい朝食の店やカフェなど訪れるべき場所の情報目当てだったが、なにより汀羅さんが台北、韓国、日本、各国各都市を移動しながら考え悩んでいるさまがとてもおもしろく(funny でなく interesting のほうで)、台北という都市への愛憎や執着、さまざまな感情を鮮明に記したブログの熱量に圧倒された。私自身は海外で働いたこともなければ海外留学もしたことがないし、おそらく汀羅さんが今まで感じてきた思いの数々のうち少しも抱いたことがないと思う。でも同時代を生きている人間として汀羅さんに感じるところが多く、今も更新が毎回待ち遠しい。

人間ってこんなにも都市を思えるものなんだな、自分の中にある感情をこんなにも客観的に見つめながら書ける人がいるものなんだな、と思わされ、いつのまにか台北に行きたくなるブログ。

いつかのブログで、台北Tomomi Ukumori を聴きながら歩くのが最高だ!ということが書いてあったんだけど、確かに Tomomi Ukumori のいわゆる近未来っぽいサウンドは、信義地区の整然とした町並みにも迪化街の混沌にも、とてもよくなじむなと思う。私は旅先で聴覚を塞ぐのが怖くてまだ実行できていないけど、 Tomomi Ukumori を聴くと台北を思い出すようになった。


Tomomi Ukumori - With You ( Hernan Cattaneo and John Tonks REMIX )

今度台北に行くときは、Tomomi Ukumori を聴きながら街を歩きたい。