観たり聴いたり

浮いたり沈んだり

書きたいトピックたまってるのでリストアップする

このブログを1年ほど放置してたがその間色々あった。この1年ほどは昭和末期生まれの私にとって最も「色々あった」ように思う。激動とか簡単に使う言葉じゃないだろと思ってたが激動と言い得る感じだったのかもしれない。

先のことは1年どころか明日明後日さえ予想のしようもないので私は「先のこと」を何も考えたことがないが、どうせこの先も色々あるんだろうから、特に期待も失望もせずやり過ごすしかないのだ、と思うしかない。暫定的にそういうことにしてるので、相変わらず「先のこと」を考えるという発想や概念は全く無い。閑話休題

放置してる間にも、「ああこれはちゃんと言語化してアウトプットしないといけないやつ」というトピックや、「アウトプットという行為に飢えてる感はあるけど腰が重い」という気持ちが罪悪感とともに堆積し、非常によろしくない。

というか書くのが億劫であることに罪悪感や自責の念を持つのは不健康すぎる。何かしらで解消したい。なのでとりあえずトピックだけでもリスト化してみる。この堆積をどんな順で崩すのか、また崩さないのかは全く未定である。

  • ストレスで体重が6割ほど増し、後に17キロほど痩せ健康体になった
  • 柴田聡子の「NHKに愛されそう感」
  • 画家・川内理香子さんのギャラリートーク@鎌倉画廊
  • 川内理香子作品から考える身体のうちとそと
  • 宇多田ヒカルライブで冥土の土産を頂戴した
  • 「かっさ」がとても有用
  • バットシェバ舞踊団の「GAGAピープル」で知った身体感覚
  • 泉まくらが良い
  • 高浜寛はやっぱりすごい
  • 意思強ナツ子がすごい
  • ウー・ウェン先生の料理本が面白い
  • 笙野頼子作品にやっとこさ手を伸ばした
  • かつて「ブスドル」として名を馳せた藤子まいさんが素晴らしい方だという話
  • 覆面フィメールラッパー Leileli47 がかっこいい
  • 勢いで中古の着物一式買った
  • 2,3月に一度ツタヤで40枚ほど借りるCDたちの感想
  • 映画『ブエノス・アイレス』見た
  • 映画『マイ・プレシャス・リスト』見た
  • 積読は心の澱が実体化したものである可能性
  • 2019年の手帳
  • 体力がない気力がない胆力がない、無い無い尽くし無い尽くし
  • 『翔んで埼玉』でエンドロールの後拍手が巻き起こる場に初遭遇した
  • パタリロ!』映画化と2.5次元
  • 翔んで埼玉やパタリロ!原作の魔夜峰央先生原画展に行った
  • やっぱハロプロだな〜〜〜〜
  • TOEICは只々TOEICでありそれ以上でもそれ以下でもない
  • もらい事故(比喩)は人生につきものだろうがやられ損に虚無しかない
  • 貧すりゃ鈍するのは当然
  • 小劇団「地蔵中毒」がすごい
  • ファッションデザイナー津野青嵐さんがすごい
  • 川上美紀子の踊りに見る身体
  • 水曜日のカンパネラおよびコムアイに見る通好み「っぽさ」の演出
  • 「ていねいな暮らし」「こんまりのときめく片付け」を経てどうなる
  • "Spark Joy" by Marie Kondo 、ミニマリスト、片付け、Room clip の隆盛は日本の居住空間をどう変え得るか
  • 「ダンス」の義務教育導入と身体行動を通じた洗脳と教育、全体主義
  • コマーシャリズムなのか芸術なのかはっきりしてくれ東京五輪開会式
  • 2020東京オリパラ今からでも中止してください
  • パンセクシュアルについて
  • ノームコアは今も流行っているのかデコラティブなものがリバイバルするのはいつか
  • 五所純子さんの連載ドラッグフェミニズムについて

件数数えようかと思ったけど具体的な数値にするとまた重荷になるからやめた。「書きたい」欲求や欠乏感は確かにあるはずなんだけど、書くというアクションを起こすのがなぜかとてもしんどい。つらい。実際、「トピック羅列するだけでも何か面白いことがあるかも」と思い立ってからこのpost書くのにも数週間かかっている。どうにかならんものか。

特に結びもなく終わる。

私の転機が、誰かの転機になっていたら嬉しいなと思う。

 

2017年のクリスマス前、私は香港空港にいた。 

翌年1月からの転職先が決まり、前職の最終出勤日も過ぎて時間ができたため、香港とマカオに3泊4日の一人旅をした帰りだった。ターミナルはクリスマス一色で、ホリデーの観光客たちで賑わっていた。

成田行きの搭乗ゲートは、出発までまだ時間があるとはいえ閑散としている。天井が高く開放的なターミナルの隅で、旅の疲れが体の隅々まで行き渡ってゆくのが感じられた。

 

突然中国語で話しかけられたのは、旅の体験が徐々に記憶に変わり、帰国が近づくのを感じていたときのこと。中国語がわからないので、英語でお願いできますか?と返す。 

「ここ成田行きゲートですよね?まだ誰もいないけど、大丈夫でしょうか」 

見れば小柄な女の子が不安そうにしている。私より一回りも下、二十歳前後だろうか。

「そうですね、成田行き。まだ誰もスタッフいないですよね。なんででしょう」 

「心配なんですが、ゲートが変わったんでしょうか」 

「大丈夫だと思いますよ、ちょっと今チケットを見て確認します」 

私はチケットを探したが、バッグの中から見つからない。「あれ?」とその時初めて日本語を口走ると、

「日本人ですか!?」

と彼女が日本語で驚いている。

「はい、日本人です。日本語勉強してるんですか?」

彼女は流暢な日本語で話し始めた。浙江省の大学生で日本語を学んでいること、日本の大学に留学したくて見学のために今回初めて日本に行くこと。一人で飛行機に乗るのも海外に行くのも初めてであること。

奇しくも彼女が入学したいというのは、私の卒業した大学だった。学部もおそらく同じだろう。連絡先を交換して成田で飛行機を降りて合流、空港に降り立った彼女は満面の笑みでスキップしながら、これが日本ですね!とはしゃいでいる。

彼女をAirbnbの最寄りまで送る途中、翌日私の母校兼彼女の志望校を案内する約束をした。

 

翌日、地下鉄の乗り換えに戸惑う彼女にメッセージを送り誘導しつつ、なんとか大学で合流。冬休み直前の人気がないキャンパスで、彼女の志望学科が入っている建物も案内した。学食でご飯を食べていると、

「これはまるで日本人の幸せみたいですね!」

と言って興奮している。かつて私が冴えない大学生活を送っていた場所が、彼女には輝いて見えているに違いない。大学のグッズを買って、キャンパスを一周して、買い物をしたいというので新宿へ行く。

ドラッグストアで「さあ爆買いしますよ!」とルームメイトから頼まれたというハンドクリーム、抹茶味のお菓子、いろんなものをカゴに入れていた。弟から頼まれたというナイキのスニーカーを探したり、デパ地下で家族へのお土産を見つけたり。ひとしきり買い物して、彼女を見送った。

 

数日後、無事大学の寮に無事帰ったと彼女からメッセージがあった。

本当に本当に本当にありがとうございました!

○○さん(私)は優しくしてくれて、お姉さんみたいで好きです!

中国に来たら必ず連絡してください、私がまた日本に行ったら会いましょう!

と興奮が冷めない様子でお礼が綴られていた。

 

ああ、私はなにかができたのかもしれない、と思った。

私は、辞めた会社でお世辞にもうまく世渡りできていたと言えず、周りの環境にも自分の不甲斐なさにも嫌気が差していた。このままではいけないと思うばかりで、焦るほど転職活動は長期化した。なんとか内定した会社でもどうなるかはわからない。

冴えない人間が偶然庇護すべき対象を見つけ小さな成功体験を得た、と書いてしまえばそれまでだ。それでも彼女になにかしらの光を与えることができたのかもしれないということが私にはありがたかった。

「この先」の見通しが暗くとも明るくとも、実際どうなるかは知りようがない。良し悪しでなく未来があるということはそれだけで尊いのだと思う。彼女のこの先だってどうなるかわからないけど、まさにわからない最中に関与できたことが嬉しい。

彼女との出会いは今も私の糧であり続けていて、この夏また日本に来るという彼女をどこに案内しようか考えている。この先も、その時々の「この先」を考えていられれば、それは幸せなことなのだと思う。

松浦理英子『ナチュラル・ウーマン』

一気呵成に読みながらエネルギーを吸い取られるのがわかり、読了後には大きな疲労感が残ったが、筆者の筆力に飲まれるまま読めたことに清々しい気持ちを覚えた。

私が読んだのは1994年に河出書房新社から刊行されたもので、『いちばん長い午後』『微熱休暇』『ナチュラル・ウーマン』の順に三篇が収められている。

いずれも主人公の容子と女性たちの物語で、恋愛とも肉体関係とも言い難い関係性が丹念に描かれている。容子とその相手の女性たちとの間には何かしらの関係はあるのだが、私はそれらに名前をつけることや、何かしらの名で呼ぶことを拒みたい。果たしてこの情動は肉体が呼び起こしたのか、感情の変化が快楽や痛みを引き起こしたのか。卵と鶏の間柄のように考えてもきりのない問が浮かんだ。

登場人物たちの年齢に反して最も若々しくみずみずしさを感じさせる『いちばん長い午後』、表題もストーリーも気怠くそしてさわやかな『微熱休暇』、エゴとエゴ、人間同士のぶつかり合いが緻密に描かれた『ナチュラル・ウーマン』。

おそらく、これらを書き上げるために筆者が消費した熱量は相当なものだろうなと感じさせる。実際は軽々と書かれているのかもしれないけれど。

淡々と描かれる激情に飲み込まれ圧倒され、私はナチュラル・ウーマンであったことがあるだろうか、こんなに他人とともにいた経験があるだろうか、様々な感情を持ったことがあるだろうか、と内省させられる一冊。

ナチュラル・ウーマン (河出文庫)

ナチュラル・ウーマン (河出文庫)

 

 

台湾に興味がある人もそうでない人も

今まで台北に二度旅行している。はじめは一昨年に一人で、十ヶ月後に家族を連れて。

日本占領時の台南で生まれ育った日本人が親戚にいたので、もともと台南台北問わず台湾に興味はあり、いつか行かないと、とは思っていた。でも実際訪れてこんなに自分にしっくりくる街だと思っていなかった。今も興味は衰えないし、半年に一度くらいは行きたいと思っている。

はじめて台湾に行こうと決めて、情報収集の過程で見つけたのがこのブログ

ameblo.jp

汀羅さんという日本人女性が書いている。汀羅さんは日本企業でお勤めののち、台北の大学に留学して語学を学び、その後台北に滞在されている方。リンクを飛べばわかるように、文章に独特の勢いがあって引き込まれる。今はアメブロを離れこちらのサイト taylor-blogg で引き続き更新されている。

私が初めてこのブログを見つけたのは、ブログランキングの台湾カテゴリ。おいしい朝食の店やカフェなど訪れるべき場所の情報目当てだったが、なにより汀羅さんが台北、韓国、日本、各国各都市を移動しながら考え悩んでいるさまがとてもおもしろく(funny でなく interesting のほうで)、台北という都市への愛憎や執着、さまざまな感情を鮮明に記したブログの熱量に圧倒された。私自身は海外で働いたこともなければ海外留学もしたことがないし、おそらく汀羅さんが今まで感じてきた思いの数々のうち少しも抱いたことがないと思う。でも同時代を生きている人間として汀羅さんに感じるところが多く、今も更新が毎回待ち遠しい。

人間ってこんなにも都市を思えるものなんだな、自分の中にある感情をこんなにも客観的に見つめながら書ける人がいるものなんだな、と思わされ、いつのまにか台北に行きたくなるブログ。

いつかのブログで、台北Tomomi Ukumori を聴きながら歩くのが最高だ!ということが書いてあったんだけど、確かに Tomomi Ukumori のいわゆる近未来っぽいサウンドは、信義地区の整然とした町並みにも迪化街の混沌にも、とてもよくなじむなと思う。私は旅先で聴覚を塞ぐのが怖くてまだ実行できていないけど、 Tomomi Ukumori を聴くと台北を思い出すようになった。


Tomomi Ukumori - With You ( Hernan Cattaneo and John Tonks REMIX )

今度台北に行くときは、Tomomi Ukumori を聴きながら街を歩きたい。

MacBookを買った

今週のお題今年買ってよかったもの

年明け、Appleのキャンペーンを機にパソコンを買い替えた。とにかく軽くて薄くて持ち運びやすいものを、と思ってMacBookに。Officeも買ったので合計16万くらいと、安い出費ではなかったし、勇気がいる決断だった。

10万円のMacBookAirよりはだいぶ値が張ったけど、全く後悔はしてない。

理由はその軽さに尽きる。MacBookは921gだから、数冊本を持ち歩くことを考えると大した荷物ではない。MacBookAirは1.4kg。大きめペットボトル1本ぶんの差は大きい。薄いからバッグの隙間に差し込んで持ち歩けるし、小さいから出先で広げるのにも場所を取らない。MacBookを購入して初めて、外出先でちょっと作業、というのが可能になった。

 色は手持ちのiPhone7に合わせてゴールドに。気に入っている色だから特にカバーするようなアクセサリはつけていない。

持ち運びにはシンプルなケースを使っている。本当はケースにもこだわりたいけど、気にいるデザインはなかなかない。このケースは可もなく不可もなく、邪魔にならないデザイン。なにより価格が手頃でよかった。

MacBook (12-inch/1.1GHz Dual Core Intel Core m3/256GB/8GB/802.11ac/USB-C/ゴールド)

MacBook (12-inch/1.1GHz Dual Core Intel Core m3/256GB/8GB/802.11ac/USB-C/ゴールド)

 

 

 

2018年の手帳を買った

年々、手帳を買う時期が早くなっている。過去の記録を辿ると

2016年は9月29日

2015年は10月25日

2014年は10月18日

にそれぞれ買ってた。今年は8月下旬から入荷したメーカーもあるみたいでびっくりした。世の中の手帳ブームすごい。そりゃほぼ日も上場するわ。閑話休題

今年の手帳もラコニックのB6バーチカルレフトタイプにしました。これ。

ラコニック 手帳 2018 9月始まり バーチカル レフト B6 麻 LIS38-190

ラコニック 手帳 2018 9月始まり バーチカル レフト B6 麻 LIS38-190

 

もう3年間同じメーカー、同じ中身の手帳なんだけど、良いところは

  • 片面1週間バーチカル、片面メモで見開きが見やすい
  • マンスリーの見開き1ヶ月ぶんに続いて同じ月のバーチカルとメモ

2つ目が特に私には重要で、

  • マンスリーのページが12ヶ月ぶんまとめて続いたのちバーチカルのページ

って結構多い。これだと月間の予定と週間の細かい予定とを見比べるのにページの往復が面倒なので不便。意外とこの仕様は少なくて、「見開きマンスリー1ヶ月ぶんに続いて同じ月のバーチカルとメモ」←これは満たしてても、バーチカルが見開き上部、メモが見開き下部という構成のものが多い。同じレイアウトのものが他メーカーから出ない限り、来年もラコニックになりそう。

表紙の仕様はここ3年間変え続けていて、

2016年はこれの青だった

ラコニック 手帳 2018 9月始まり バーチカル レフト B6 合皮 ネイビー LIS40-200

ラコニック 手帳 2018 9月始まり バーチカル レフト B6 合皮 ネイビー LIS40-200

 

 カバーにブックバンド付きなのと、布地のペンホルダーがついててよかった。欠点はカバーがしっかりしてるあまり重くてかさばること。

2017年はこれのイエロー

ラコニック 手帳 2018 9月始まり バーチカル レフト B6 ビニールポケット ピンク LIS39-180

ラコニック 手帳 2018 9月始まり バーチカル レフト B6 ビニールポケット ピンク LIS39-180

 

 ビニールポケットに気に入ってるチケットの半券とかポストカードとか入れるのが意外と楽しかった。ブックバンドは自分で用意。ペンホルダーはビニールだったのでこちらも金属製のものをつけてカスタム。不満だったのは

  • カバーがビニールだと汚れが目立つ
  • 素材感が安っぽい

で、今回買ったものは

  • ビニールカバーが全面についていながら表紙・裏表紙は麻地

布地の質感がわかりやすい麻素材なので、全く安っぽくない。生成りからベージュという布の色もちょうどよかった。無印良品の布製品で言う「生成り」から少し茶色味を引いて白っぽくしたくらいの色味。表紙右上の 18 は銀の箔押しで、これもまた安っぽく見えないので気に入っている。

ペンホルダーはこれの紺

ミドリ ミニクリップペンホルダー シルバー 82220006

ミドリ ミニクリップペンホルダー シルバー 82220006

 

ブックバンドはこれの紺

ミドリ ブックバンド クリップバンド B6用 えんじ 62311006

ミドリ ブックバンド クリップバンド B6用 えんじ 62311006

 

 どちらも金属部分のメッキが剥げてきたので、買い替えどきかも。 

2017年の手帳 - 観たり聴いたり

2016年の手帳 - 観たり聴いたり

温又柔『真ん中の子どもたち』

日本人と台湾人夫婦の間に生まれた女性が主人公の青春群像劇。母語とは?国境とは?言葉とアイデンティティの関係や国籍、そしてなにより青春を描いた話。

イギリス英語、アメリカ英語、またシングリッシュなどのことをEnglishes と言うけれど、それ以上に多様な言葉の違いが中国本土と台湾にはあり、中国本土の中でも上海語や広東語、北京語と多様な言葉がある。どの言葉を正しいとするかは時と場合によるのだろう。主人公の女性は日本語の読み書きもし、台湾人の母が使っていた台湾の言葉も理解するが、上海に中国語を学びに行く。今まで覚えてきた言葉とは異なる中国の「普通語」に戸惑う主人公。「国籍」や「母語」、また「正しい言葉」に対する考え方がそれぞれに異なる登場人物たちとかかわる中、主人公の心中は揺れる。

偶然にも読む前日に見た放送大学パレスチナ文学を扱っており、言葉と祖国とアイデンティティについて考えていたので響くところが大きかった。将来的に日本が日本という国でなくなることがあったとして、その時自分が生きていたらアイデンティティを何に依拠させるのだろう、国や国境についてどんなスタンスでいるのだろうと思考を巡らせていたので。私の祖父は日本人だが、日本統治下の台南生まれ台南育ちなので、もし違う歴史があれば私は台湾に生まれていたかもしれないし、自分に台湾の血筋が入るような現在もありえた。ifを並べ出せばきりがないけど、たまにそういうことを考える。また小中高と中国籍の子や日本籍の日台ハーフの子と仲が良かったのもあって、自分ごとに引きつけて読んでいた。

宮本輝芥川賞の選評でこの作品について「日本人にとっては対岸の火事」と言ったそうだが、え、世界文学とか全否定してることになるけど本当に大丈夫????と笑ってしまった。筆者もこんなくだらないことで心中乱されて大変気の毒だとしか言えない。

説教臭く、重く硬くなりかねない題材だと思うんだけど、青春のきらめきを描く筆者の視点は温かく柔らかで、読後は晴れやかな気持ちになった。早速筆者の他の本も買いました。もっといろんな作品を読みたい、追いたい作家。

余談だけど、作中で主人公の母親が作ってくれる水餃子が本当に美味しそうでどうしても食べたくなり、読んだ直後に水餃子を買って帰った。これから読む人もきっと食べたくなると思うので書いておくと、大阪王将の「ぷるもち冷凍水餃子」、とても美味しいのでおすすめ。

真ん中の子どもたち

真ん中の子どもたち